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現実は・・・。

 
 ///連絡票///

午後から頭部および胸部腹部CTを撮影のために病室から出る。

もちろんベットに乗ったまま。

30分程度で無事病室に戻っては来た。

担当のDrから「夕方5:00頃、脳神経外科の先生と一緒に状態を説明させていただきます」と連絡を受ける。



現実はかなり厳しいものだった。

意識障害。反射はあるが自発運動が見られない。昏睡に近い状態。

全身状態も良くない。

CT所見では大脳全体に虚血性変化がみられ、それが広い範囲にみられる。低酸素脳症時の変化。

今後についてはこの状態が継続すると考えられ、「遷延性意識障害」「全介助」「寝たきり」が予想される。

合併症として致命的になる肺炎や、痙攣が考えられる・・・・と脳外科のDrから説明が。

CT画像を見ながら「ここがまだ生きてる部分、あとの色が違う部分が機能停止した部分」とも説明をしていただく。

確かに素人が見ても色合いが変わっている部分が大半を占めている。

念のため「一度やられた脳は・・・回復はしないんですよね・・・?」との問いかけにDrは黙ってうなずいた。

やっぱり一回目の心肺停止時間が長かったせいなんだろう・・・・

「遷延性意識障害」とは

①自立移動が出来ない
②自立摂取が出来ない
③排泄が失禁状態
④目で物の動きを追っても何か認識できない
⑤簡単な指示に応じてもそれ以上の意思疎通ができない
⑥声は出しても意味のある言葉が言えない

と言うような状態が医療努力によっても改善されず3か月以上続くことと定義されているようだ。


今回主治医となっていただいてる消化器のDrが続けて話をしてくださった。

今後もこの状態が続く可能性が非常に高いことを受けどこまでの医療を行うか家族で考えておいてほしいとのことだった。

気管切開、胃ろう造設を行って「生」を確保するのか、現在の治療を続けて「最期」を見守るか。

今後容態が急変した時に蘇生行為を行うか、腎不全が進行した時透析を行うのか等・・・・

Drも言葉を選びながら、早急に結論は要らないけど家族親族で考えておいてくれと。


重い選択だ・・・

正直結論が今は出せない。

目の前にいる親父は間違いなく生がある。



この27日で満83になる親父は幸せだったんだろうか。


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